サッカーにもいくつかの伝説があります。伝説のゴール、伝説の選手、伝説の名将・・・。その中でも今回は伝説のキック、スコーピオンキックについて紹介します。オーバーヘッドキックよりも難易度が高く、滅多に見る事ができないそのプレーはまさに伝説です。
スコーピオンキックとは
スコーピオンキックとは、ダイビングヘッドの要領でボールの軌道にあわせてジャンプし、膝を曲げてヒールキックで前にボールを飛ばすことです。その様が尻尾を上げているサソリに似ていることから、スコーピオン(サソリ)と言われています。
まず有り得ない
伝説なので滅多に見られません。狙ってやるものではないので、通常は有り得ません。例えば以下の動画・・・
1995年、イギリスとコロンビアの親善試合でGK(ゴールキーパー)のイギータが見せたスコーピオンキック。
「いやいや・・・普通にキャッチすれば?」
100人が100人そう思います。私もそう思います。
だから有り得ないんです。
意図しない軌道への苦肉の対応
スコーピオンキックをトーキックなどと同様にフェイントの一種にして試合で使いこなすのは難しいでしょう。なので、通常は足が届かない範囲にボールが意図せず流れてしまった場合に、苦肉の策として用いられます。ですが、それが時にビッグプレーになるので見逃せないんですね。
2015年5月31日に行われたJ2第16節・大宮アルディージャ vs アビスパ福岡の試合でGKの加藤選手が見せたスコーピオンキック
スコーピオンキックでのゴール集
クロスボールにあわせるのが一般的ですね。パスがずれてしまい、FWの後方にボールが流れた場合にスコーピオンキックで対応しています。苦肉の策と述べましたが、そこにボールが来れば確実に狙いにいっているようです。
狙ってやるものではないかもしれませんが、こういう方法もあると知っておいた方がいいかもしれません。私も試してみたことがありますが、蹴ったボールが後頭部に当たりました(笑)