ヒールキックはサッカー上級者のテクニックです。アウトサイドキックと同様にボールを奪われるリスクが高い反面、相手の裏をかくプレーで観客を魅了し、選手は気持ちがいいものです。今回はそんなヒールキックについて紹介していきます。
目次
ヒールキックとは
ヒールキックとは、踵(かかと、Heel)でボールを蹴ることです。サッカーの試合で多用されることはありませんが、主にボール保持者の後方にボールを流す際に使用されます。後方へのパス、ドリブルでの切り替えし、グラウンダーのセンタリングに対してシュートなどの使用方法があります。
ヒールキックの特徴
ヒールキックはサッカーの中でもかなりトリッキーなプレーです。ボール保持者の後方にボールを運ぶため、ノールックであることが基本で、相手の意表を突くことができます。反面、その成功率も低いと言えるでしょう。
ヒールキックの蹴り方
ヒールキックの方法はいくつかあります。
足元にあるボール
片足を挙げた真下にボールが来るようにして、踵でボールを後ろに蹴り出すのが最もスタンダードな蹴り方です。足を前に大きく振り出すよりも腿(もも)を上げるイメージを持つと良いでしょう。
軸足の外側にあるボール
軸足の外側にボールをセットし、踵で蹴る方法もあります。足がクロスする形になります。蹴り足を自然に前に出した直後に、ヒールで後方にボールを蹴り出せば、相手DFも対応しにくいでしょう。
軸足前方にあるボール
インサイドキックと同じように足首を曲げて、踵でボールを真横に蹴り出すこともできます。インサイドキックのような形なので、フェイントには効果的です。
センタリングに合わせてシュート
センタリングに対してニアで待ち構える場合、ゴールは後方にあるため、ヒールキックで流してシュートするのは非常に効果的です。以下はお手本のようなヒールキックによるゴールです。踵かどうかは微妙ですが、一般的にこれはヒールキックの一種とされます。
凄すぎるクリロナのヒールゴール pic.twitter.com/OLiD37pQTE
— サッカー【スーパープレイ動画集】 (@sugo_waza_) 2016年10月27日
ヒールキックの練習
ヒールキックは試合中あまり使用されませんし、失敗のリスクの高い技術なので、わざわざ練習するチームは少ないでしょう。どうしてもというなら、個人的に、かつ遊び半分で試してみるくらいがいいと思います。癖になってもいけませんから。
監督に嫌われたくないなら・・・
トリッキーなプレーは観客に好まれる一方、監督や指導者からは失敗率の高さから嫌われる傾向にあるでしょう。どうしてもヒールキックを使わなければならない場面なんてほとんどありませんから、別の選択肢を見つけた方が無難です。
それでもやるあなたは絶対の自信とセンスを持つテクニシャンか、あるいはただの目立ちたがり屋か・・・