オリンピックが近くなってくると聞く機会が増えてくる「オーバーエイジ」という言葉。
最近では本田圭佑選手が東京オリンピックのオーバーエイジを目指すと宣言してましたね。
本田、長友、武藤…立候補者があとを絶たない東京五輪のオーバーエイジは誰が適任か
けれども、サッカーをあまり見ない方にはオーバーエイジの事を理解していない方も多いと思います。そこで、今回は「オーバーエイジ」について解説をします。
オーバーエイジとは
オーバーエイジ(Over Age)とは、既定の年齢を超えている選手起用のことを言います。オリンピックの男子サッカー競技の出場資格には「本大会開催前の12月31日時点で23歳未満の選手を18人登録して行う」という規定があります。しかし、本大会に限り、24歳以上の選手を18人の中に3人まで登録できるという規定もあります。この24歳以上を3人まで登録というのが「オーバーエイジ」というわけなのです。
ちなみに女子サッカーにおいては、出場資格の年齢制限が存在しないため、オーバーエイジという制度もありません。
オーバーエイジのメリット・デメリット
メリットは代表チームに足りない能力を持つ選手を招集できる点です。若いからこそ、国際舞台での豊富な経験をチームに還元できたり、リーダーシップを発揮できる選手が選ばれる傾向があります。
デメリットは若い選手たちの出場機会の減少です。代表選手を選出するときに、オーバーエイジを最大で3枠使用すると15人しか23以下の選手を選出できなくなってしまいます。それが、出場機会の損失につながり、国際舞台での経験を積めません。
以上により、オーバーエイジを使用するかどうかの論争が勃発するのです。
日本におけるオーバーエイジによる出場選手
楢崎正剛(2000年、シドニー五輪)
森岡隆三(2000年、シドニー五輪)
三浦淳宏(2000年、シドニー五輪)
曽ヶ端準(2004年、アテネ五輪)
小野伸二(2004年、アテネ五輪)
吉田麻也(2012年、ロンドン五輪)
徳永悠平(2012年、ロンドン五輪)
塩谷司(2016年、リオ五輪)
藤春廣輝(2016年、リオ五輪)
興梠慎三(2016年、リオ五輪)
上記から、今まで、1996年のアトランタオリンピックと2008年の北京オリンピック以外ではオーバーエイジ制度を使用して大会に臨んでいます。つまり、デメリットよりもメリットのほうが大きいと考えていることがよくわかります。
まとめ
2020年に東京オリンピックが開催されることもあり、注目度も高いです。だからこそ、メダルを獲得するために、オーバーエイジにも注目が集まり話題になることは間違いないでしょう。
また、誰が選ばれるのか予想しながらサッカーを見るのも面白いと思います!今後の動向に注目していきたいところです。