サッカーにおいて、ペナルティキックは最大の得点チャンスです。ですが「決めて当たり前」というプレッシャーは予想以上にキッカーを苦しめます。さらにPK戦ともなれば外したら負けという後がない状況にもなりえます。どんな状況でも決められるようにトレーニングしておくのはもちろんですが、データから見るペナルティキックの必勝法を知っておくのもいいでしょう。
☆PKの詳しいルールは下記の記事から
ペナルティキックとは
ペナルティキックとは、攻撃側の選手が相手ゴールラインから12ヤード(約11m)離れたペナルティマークにボールを置いてキックするもので、ペナルティーエリア内で直接フリーキックに該当するファウルを犯したチームに対する罰則にあたります。
ペナルティキック時にはキッカーとGK(ゴールキーパー)以外の選手がペナルティエリア内(ペナルティアークを含む)に侵入することはできません。シュートが直接ゴールせず、GKがはじいたりポストやクロスバーに当たった際には、こぼれ球をゴールに押し込む、あるいはクリアするなどの対応が必要になります。ペナルティーエリアのライン際に立ちキックと同時に走り込みます。
PK戦とは
また試合が引き分けに終わった場合、勝敗を決定するために交互にペナルティキックを行うPK戦があります。両チームとも5人の選手がキックし、得点数を競います。5人がキックしても引き分けの場合は、さらに1名ずつキックし勝敗が決まるまで続けられます。
ペナルティキックの成功率
ペナルティキックの得点成功率はおよそ7割~8割になります。4回または5回に1回は失敗することになります。そう考えると結構多い印象です。もちろん1試合に何回もPKがあるわけではありませんから、キッカーは残りの2~3割にならないことを祈るばかりです。
どこに蹴るか
主に3つのコースがあります。右か左か真ん中か。さらに上下に分けるなら左上、上、右上、左下、下、右下の6つになるでしょう。上を狙うのは少し勇気がいります。なぜならクロスバーを越える危険があるからです。ロベルト・バッジョも外しましたし。
真ん中に蹴るのは相手GKを目掛けて蹴るわけですから非常に勇気がいります。余程の自信がなければ蹴らないのが無難でしょう。
相手GKが先に動くケース
基本的にペナルティキックではGKがシュートコースを予測して止めようとしますが、GKが早く動き過ぎれば、キッカーはキック直前にシュートコースを変えることができます。これは遠藤保仁選手のコロコロPKが有名で、相手GKが動く瞬間を待ってからキックするためグラウンダーの弱いキックでも逆を狙って得点することが可能です。
パスという選択肢
かなりトリッキーなプレーになりますが、ペナルティキックでパスを選択することも可能です。ルール上、キックに関してはボールを前に蹴ることのみを規定しているため、軽くボールを前に蹴り出しペナルティエリア外から味方選手が走り込んでシュートを打つこともできます。
7~8割の成功率であるペナルティキックでトリッキーなプレーが必要かどうかは疑問ですが、守備側の選手としては警戒しておかなければならないことでしょう。
PK戦は先攻?後攻?
興味深いデータがあります。PK戦は先攻の方が圧倒的に成功率が高く、勝つ確率が高くなっています。また特筆すべき点は後攻の5本目のキックは異常に成功率が低くなっています。外せば負けるというプレッシャーから来るものと考えられます。
PK戦になったら迷わず先攻を選ぶ方がよいということが分かります。
先攻 後攻
1本目 77% 69%
2本目 69% 54%
3本目 77% 54%
4本目 77% 58%
5本目 89% 33%
まとめ
必勝法と書きましたが、必ず勝てれば競争になりませんので、そんなものはありません。。。なるべくプレッシャーを感じず、落ち着いて蹴る環境を整えることが大事といえるでしょう。