コーナーキックは相手陣内で行うことができる数少ないセットプレーで、大きなチャンスです。しっかりと得点に結びつけたいのはもちろんですが、失点しないようにトレーニングすることも大事です。今回はコーナーキックについて参考となるデータを見ながら解説していきます。
コーナーキックとは
コーナーキック(Corner Kick)とは、選手が最後にボールにふれて自陣ゴールラインを越えた場合に相手チームに与えられるセットプレーです。逆に、相手チームが最後に触れている場合はゴールキックとなります。
コーナーキックはサッカーコート角(コーナーアークの中)からのキックによってプレーが開始されます。コーナーキック時には相手選手が9.15m(10ヤード)以上離れなくてはなりません。
コーナーキックの特徴
コーナーキックはスローインと異なり、キックしたボールが直接ゴールしても得点になります。また当たり前かもしれませんがオフサイドはありません。
試合で多く見られるコーナーキックでは、ゴール前にセンタリングをあげてヘディングシュートを狙いますが、その他にもコーナーから近い味方選手にパスをだすショートコーナーがあります。ゴール前はセンタリングを警戒して多くのDFが守っていますから、ショートコーナーで空いている周りのスペースを上手く使うことができます。
コーナーキックのデータ
コーナーキックの成功率の低さから、しばしばコーナーはチャンスではないと言われます。では実際のところどうなのかというデータがあります。
コーナーキックから点が入る可能性は2.2%しかない。
引用:サッカー データ革命 ロングボールは時代遅れか
2.2%というとコーナーキック50回に1点です。
ちなみにユーロ2016のFK(フリーキック)での得点率は5~10%程度のようです。「EURO2016、成功率で見るFKスペシャリストTOP10」。コーナーキックはそのままシュートすることが稀なのでFKと比べると低いのは当たり前ですが、50回に1点が多いと見るか少ないと見るかは人それぞれでしょう。
またコーナーキックは1試合につき平均5回程度ですので、コーナーキックからのゴールが見られるのは10試合に1回くらいになりますね。
一般的にチャンスかどうかを考えるのは不毛
コーナーキックをチャンスかどうかはチームによります。味方はもちろん相手も考慮するべきです。相手に強力な長身DFがいれば、そのままセンタリングはあげないでしょう。しかしそれでも正確な精度でセンタリングをあげる選手が味方にいるなら、大きなチャンスとなります。2016年のJリーグでは中村俊輔がコーナーキックで1試合に3点をアシストしています。中村俊輔がいればコーナーキックは大きなチャンスであるのは間違いありません。
中村俊輔が止まらねぇ…1試合でコーナーキックから「3得点」をお膳立てする
コーナーキックのポイント
コーナーキックを成功させるためのポイントは大きく2点。先ほど挙げた精度の高いキックができる選手とゴール前の密集地帯で競り勝つ強い選手です。身長が高いことも有利に働きますが、ボールに合わせて飛び込むスピードやタイミングも必要になります。
キーパーを避ける
強い選手がいてもGK(ゴールキーパー)には競り勝てませんから、コーナーキックではGKが届かないエリアで、かつよりゴールに近いエリアにボールを放り込みます。そのためにはキーパーから逃げるようなキック、またはゴールに向かっていくようなカーブを掛けると良いでしょう。