日本でもサッカーの人気が急速に上昇してきています。いままでサッカーに興味なかった人もサッカーの話題が自然と耳に入ってきます。そんな時、知らなかったじゃすまされない『オフサイド』のルールについて解説します。サッカーの試合を見ていると必ずといっていいほど出てくるルールです。「ゴーーーーーール!・・・じゃなくてオフサイドだった。オフサイドって何?」とか割と恥ずかしいので、知っておいた方がいいです。
オフサイドとは
オフサイドとは、ボール保持者が味方選手にオフサイドラインを越えてパスを出すことで相手に関節フリーキックが与えられるファール(ルール違反)です。ここでポイントになるのがオフサイドラインです。
オフサイドラインとは
オフサイドラインとは、相手選手11人の中で2番目に後方にいる選手のゴールラインと平行線上のラインのことです。実際に線はなく、あくまで仮想の線を引いています。なぜ2番目かといえば1番目は基本的にはGK(ゴールキーパー)だからです。ですので実態としてはフィールドプレーヤー(10人)の中で最も後方にいる選手がオフサイドラインの目安になります。
例外としてセンターラインがオフサイドラインの上限になります。オフサイドラインの目安になる最も後方にいる選手がセンターラインを越えて相手陣内に入ってもオフサイドラインはそれ以上に高くならず、センターラインがオフサイドラインになります。
オフサイドラインについては下記の記事で詳しく解説しています。
オフサイドラインとは?オフサイドを知るなら、まずはオフサイドラインから
オフサイドポジションとは
オフサイドポジションとはオフサイドラインを超えるポジションのこと。オフサイドポジションにいるからといっても、すぐさまオフサイドになるわけではなく、その選手がボールに関与した場合に成立します。ボールに関与した場合とはボールに触れることはもちろん、反応して走るだけで関与したとみなされます。
つまりオフサイドポジションにいてパスが来てしまった場合、そのパスを無視すればオフサイドは成立しません。
オフサイドにならないためには
オフサイドラインを超えることができれば、あとはGKしかいません。そこでパスを受けることができれば大きな決定機になります。そのため攻撃は何とかオフサイドラインを超えたパスを出したいと考えます。ファールにならないためには、パスを受ける人がオフサイドラインを超えていない状態でパスを出す必要があります。パスを受けた後にオフサイドラインを超えていても問題はありません。
つまりパスを出す前にオフサイドラインを超えている選手には、そもそもパスを出してはいけないのです。
ルールを活かしたオフサイドトラップ
オフサイドは初心者にとって分かりにくいルールの一つですが、これを活かした守備戦術の大きな要素のひとつに『オフサイドトラップ』です。トラップ(Trap)は罠を意味していますので、攻撃がオフサイドになるよう守備がわざと仕掛ける戦術です。
具体的には守備陣おもにDF(ディフェンス)がオフサイドラインを意図的に高くして、パスを受ける選手をオフサイドポジションにしてしまいます。あるいは最初からオフサイドラインを高く保つことで、相手のプレーエリアを狭くすることもできます。
サッカーはオフサイドラインの駆け引き
FW(フォワード)はオフサイドラインを越えたい、DF(ディフェンス)は相手をオフサイドにしたい。という互いの駆け引きがサッカーの見どころの一つです。更に面白いところは、これらがボールのないところで行われていることです。ボールだけに捉われず、コート全体を見てサッカーをお楽しみください。
オフサイドルールの改定が行われる予定です!こちらの記事もチェックしてください。
オフサイドルール変更は2022年7月?!今から新しいルールをチェック