テレビでサッカーの試合を観ているとき、試合後に解説者が「この試合のボール支配率は…」と説明する場面をたびたび見かけます。
しかし、”ボール支配率”が何を意味しているのかわからない人のほうが多いのではないでしょうか? そこで、「ボール支配率とは何か?」をわかりやすく紹介していきます。
ボール支配率とは?
ボール支配率とは、「試合全体で両チームがどれだけボールを保持していたか」をパーセンテージ化したものです。ボールポゼッションとも呼ばれています。またボールを失わないように積極的にリスクの高い攻撃はせずに、パスを回すことなども単にポゼッションと表現されています。
ボール支配の時間は、以下の4つのアクションから計測されます。
- ボールキープ
- ドリブル
- 味方へのパス成功
- 味方がボールをさわってから敵に奪われるまでの時間
例えばAチームとBチームが試合をして、ボール支配率がAチーム57%、Bチーム43%だった場合、Aチームのほうが試合を優位に進めていたことがわかります。
ボール支配率はどうやって計測しているの?
ほとんどの試合のボール支配率は、「Opta社」という企業が計測しています。通称「オプタデータ」と言われ、試合毎に専用の端末を使って選手やボールの動きをリアルタイムに計測します。オプタデータのおかげで、試合後にわたしたちはボール支配率などの試合の動きを見ることができるのです。
ボール支配率以外にも、こうしたスポーツデータの計測・分析が近年では盛んに行われています。テクノロジーの進歩によって、スポーツがますます高度になってくるわけですね!
ちなみにOpta社は公式Twitterアカウント(オプタジロー)を提供しているので要チェックです!
ボール支配率が高いと有利?
ボール支配率の高さは勝敗に大きく影響します。その理由は、以下の4つのメリットを得られるからです。
・ボールを持ち続けていれば失点しない
・ゲームの主導権を握れる
・守備で走らされることが少ない
・パス回しで相手を走らせ消耗させる
このメリットを最大限に活かしていたのが、W杯南アフリカ大会で優勝した当時のスペイン代表です。華麗なパス回しでゲームを支配するスペイン代表は、ボール支配率が60%を超える試合もありました。そのためか、失点が全7試合とおしてたった2点と驚異的な数字を残しています。
ボール支配率が高いほど、勝利に近づけることがわかります。
ボール支配率が低くても勝てる
ボール支配率がいくら高くても勝てないときがあります。それは、無駄にパス回しをしているだけだったり、ボールを持たされているだけなど理由はさまざまです。
逆に、支配率が低いチームがカウンターで少ないチャンスを決めて勝利する試合もたくさんあります。こういった要素もサッカーの面白いところですよね。
あくまでサッカーを分析するための一つの指標でしかないことに注意しましょう。
まとめ
サッカーにおけるボール支配率の重要性が理解できたのではないでしょうか?今後テレビでサッカーの試合を見るときに、ボール支配率を意識して観てみると、新たな発見があるかもしれません!