先日行われてた「第100回全国高校サッカー選手権大会」は、青森県代表の「青森山田高等学校」が3度目の優勝で幕を閉じました。
今年度の青森山田高校は全国高等学校総合体育大会サッカー競技大会(インターハイ)・高円宮杯 U-18 JFA プレミアリーグEast(今年度はコロナの影響でプレミアリーグ・ファイナルは未開催)・全国高等学校サッカー選手権大会と見事3冠を果たし、高校サッカーで歴代最強の呼び声が高いです。
一方、高円宮杯 U-18 JFA プレミアリーグ westではサンフレッチェ広島FCユースが優勝しています。この両チームが対戦するプレミアリーグ・ファイナルがコロナの影響により今年度は残念ながら開催されませんでした。
そこで今回は高校生世代のサッカーにおいて高校部活動サッカーチームとクラブユースチームのどちらが強いのかを過去の実績や、
日本代表選手の出身数など下記の近年での実績をまとめてみました。
・高円宮杯 U-18 JFA プレミアリーグファイナル 勝利数
・高円宮杯 U-18 JFA プレミアリーグ 在籍チーム数
・現サッカー日本代表選手 出身数
「高校サッカーにおける部活動チームとユースチーム」の徹底比較をご覧ください。
目次
高円宮杯 U-18 JFA プレミアリーグファイナル 勝利数
「高円宮杯 U-18 JFA プレミアリーグ」とは、JFAに2種登録している高校世代のサッカーチーム(高校部活動チームとクラブユースチームが混在して)がリーグ戦を戦う高校世代の正にチャンピオンを決める大会である。
「EASTリーグ」「WESTリーグ」と言うように西日本と東日本に所属を分けて年間通してリーグ戦を行い、各リーグの優勝チームが年間の統一王者(日本一)を決める試合がプレミアファイナルです。
2011年より開催されていますので、各年の優勝チームは高校部活動チームとクラブユースチームのどちらが多いのか調べてみました。(2020年と2021年はコロナの影響でファイナル開催中止)
高校部活動チーム 3回
青森山田高校 2回
流通経済大学付属柏高校 1回
クラブユースチーム 6回
サンフレッチェ広島ユース 3回
鹿島アントラーズユース 1回
セレッソ大阪U-18 1回
FC東京U-18 1回
以上の結果となりました。ファイナルの勝利数ではクラブユースチームが上回っています。
高円宮杯 U-18 JFA プレミアリーグ 在籍チーム数
2021年の高円宮杯 Uー18 JFA プレミアリーグでの在籍チーム数を比較してみました。
EAST
・高校部活動チーム 3チーム
・クラブユースチーム 7チーム
WEST
・高校部活動チーム 2チーム
・クラブユースチーム 8チーム
合計
・高校部活動チーム 5チーム
・クラブユースチーム 15チーム
以上より在籍チーム数ではクラブユースチームが多い結果となりました。
現サッカー日本代表選手 出身チーム数
2022年1月27日に2022年カタール・ワールドカップアジア最終予選の「日本対中国」が行われました。
この試合の日本代表に選出された選手の出身チームが高校部活動チームなのか、クラブユースチームなのか興味があったので確認してみた結果、サッカー日本代表23名の中で高校部活動出身は「12名」、クラブユースチーム出身選手は「11名」、という事が判明しました。
今回招集された日本代表選手は高校部活動出身の選手が僅差で多い結果となりました。
まとめ
今回調べてみた結果をまとめてると下記の通りです。
プレミアリーグ ファイナル 勝利数
高校部活動チーム 3回
クラブユースチーム 6回
現日本代表選手の出身チーム数
高校部活動チーム 12名
クラブユースチーム 11名
プレミアリーグ 在籍チーム数
高校部活動チーム 5チーム
クラブユースチーム 15チーム
近年のプレミアリーグファイナル優勝数や今年のプレミアリーグ在籍数、現日本代表選手数などの結果から現在の日本高校世代は「クラブユースチーム」が強い傾向だと分かるのではないでしょうか。
また、クラブユースの育成機関の能力が高くなってきている根拠なのかも知れません。しかし、今年の青森山田高校のような部活動チームが高校生世代のサッカーを盛り上げてくれていることも確かです。
今後も高校部活動チームとクラブユースチームが互いに切磋琢磨し続け、日本のサッカーの未来を盛り上げていってほしいですね。