サッカーでは雨天決行でやることがほとんどです。ひどい雷雨の場合は別ですが、厳しい環境でも戦う気持ちを見せることがサッカー選手というものでしょう。では雨の日の戦い方は、いつもと同じでいいのでしょうか?今回は天気によって変わるサッカー戦術について紹介します。
ロングキック主体の攻撃
雨の日にはショートパスがつながらない傾向にあります。特に土のグラウンドではボールが水たまりで止まってしまいますので、インターセプトされ失点のリスクが高まります。セーフティーにすることを心掛けて、ロングキック主体の攻撃が望ましいと思います。
芝のグラウンドの場合はボールが走り、逆にパスがつながる場合もあります。しかしながら通常よりも速いパススピードに対応できるだけのスキルがないと難しいでしょう。
試合前に水たまりの位置を把握しておく
水たまりがあるところではボールがコントロールできません。難しいかもしれませんが、そのエリアを避けてプレーができるならそうした方がいいでしょう。試合が始まる前に確認しておき、水たまりを避けるのか・活かすのかをイメージしておくといいでしょう。
低い弾道のシュートを狙う
ピッチコンディションが悪いとボールはイレギュラーなバウンドをします。シュートが水たまりでバウンドした場合、どうなるか予測できますか?大きくは跳ねるか止まるかの2パターン。跳ねた場合、ボールの勢いは衰えることなくGK(ゴールキーパー)に向かいます。これをキャッチすることは難しいので、こぼれ球を必ずゴールに詰めましょう。止まった場合も同様に再度のシュートを試みます。
跳ねるか止まるかは誰にも予測がつかないので、守備チームとしては対応が非常に難しくなります。逆に攻撃チームは積極的に低い弾道のシュートでイレギュラーバウンドを武器にするべきです。直接ゴールに入らなくてもチャンスにつながりやすくなります。詰めることも忘れずに。
芝のグラウンドの場合も同様にグラウンダーのシュートを積極的に狙うべきですが、大きな水たまりがなければ基本的に跳ねます。バウンドによってボールの勢いがそのままに保たれるので、ロングシュートがそのまま入りやすい傾向にあります。
ロングシュートに関する記事は下記を参考にしてみてください。
最後まであきらめない
根性論に聞こえてしまいますが、ボールが完全にラインを割らない限りはプレーを継続するようにしましょう。ボールは必ず止まるものとして考えて走り続けるとよりチャンスがまわってきます。
前半・後半でスパイクを変える
スパイクはなるべく取替式を使用してください。取替式はスタッドが高くスリップしにくい特徴があり、またスタッドの数も少ないので泥を挟みにくく走りやすくなります。
また前半と後半で分けるのも一つの手です。スパイクは水分や泥によって重くなりますので、ハーフタイムにスパイクを変えることでフレッシュな動きを取り戻すことができます。
HG、FG、AG、TF、IN、SGって何?ピッチに合わせたサッカースパイクの選び方
まとめ
雨が降ると寒いし汚れるので誰もが嫌なものですが、上手く利用することでチャンスが生まれることも事実です。慣れという部分もあると思うので、雨の日も屋外でしっかりトレーニングしておくことが大事ですね!