サッカーというスポーツを語るうえで欠かせない要素の一つであるジャイアントキリング。直近で言うとWカップの日本代表はドイツ、スペインという名だたる強豪を倒したことで大いに盛り上がりその戦いぶりは今後の歴史に刻まれる素晴らしい記憶になります。
サッカーをやったことがある人や応援しているクラブがある人なら一度は格上相手にジャイアントキリングする姿を想像した事があるのではないでしょうか。
今回はそんな魅力にあふれているジャイアントキリングにフォーカスして見ていきましょう。
ジャイアントキリングとは?
端的に言うと格下のチームが格上のチームを倒すことをサッカー界ではジャイアントキリングといいます。
では、なぜ人はジャイアントキリングに魅力を感じるのか?もちろん個人によって答えは変わってきますが、数ある要因の一つに「予想外の出来事」という現象が魅力の一つになっていると思います。
ドラマやアニメでも先の展開がわかった物語よりも先の展開がわからない方が盛り上がり面白いと感じる人は多いと思います。
ジャイアントキリングを起こすには
では、「ジャイアントキリングを起こすにはどうすればよいのか」考えていきましょう。
状況を整理し複数のプランを用意する
サッカーというスポーツはかなり不確定要素があるということを前提にあらゆる状況を想定する必要があります。まず、相手と自分達の力関係を考え、その上でできることとできないことを明確にします。まずは敵を知ることが第一の条件と言えます。
そのうえでありとあらゆる展開を考え、複数のプランを持つことで選手の精神的安定、やることをはっきりすることで自信をもってプレイすることができます。
カオスな状況をあえて作る
ここでは、相手にミスが起こりやすい状況を作ることを指します。今回は3つご紹介します。
まず1つ目は、サイドからのクロスやFKは、わざとGKと相手DFの間にボールを落とし、どちらが処理するのか一瞬迷う状況を作る。
2つ目はクリアをして危機を脱する時にわざとボールを高く蹴り、相手の処理が難しくなるor太陽にかぶり見えづらくなる可能性をわざと作り出します。少しでも相手のミスの確率を高めることが相手へのプレッシャーにつながります。
3つ目は「あえてボールを失う」。これはどういうことかというと、あらかじめボールを奪われる場所がわかっていたらその後の守備はやりやすいですよね。一番リスクの低いところで言うと相手のSB裏のスペースです。そうすることで相手のSBは後ろ向きの対応になりそこに人を密集させることで奪った後のカウンターにつなげる事が可能となります。
精神面の統一
格上の相手と戦うことに委縮してしまったり、チーム全体で相手に勝つという気持ちを持つことが最も重要な要素といえます。基本的には監督やキャプテンの仕事になるのですが、チーム一人一人の協力なしには成し遂げられません。では、具体的にどうすればよいのか?
まず一つ目は先ほど記述した「ゲームプランを明確にする」です。ただ頑張るのではなく具体的にどうするかまで決めてあると選手の精神面は安定します。
二つ目は「自分達と相手の立場を利用する」です。格上のチームはやはりいままで勝ってきたゆえにチームとしてのプライドや自信を持っている選手がほとんどです。そのため格下の相手には勝たなければいけないという使命感があり、またいいプレーをして当たり前という状況に置かれます。
そのためなかなか点が入らなかったり、いいプレーができてなかったりするとどんどん相手は余裕がなくなってくるということです。この現象がよく起こるのが天皇杯ですよね。プロとしての意地やプライドがあるため本来の実力であれば勝てる相手に負けてしまうことはサッカーではよく起こってしまいます。
まとめ
ジャイアントキリングをおこすのは決して簡単なことではありません。しかし、相手と自分たちを照らし合わせて最善の策を模索し自分達を信じて戦うことで勝ちに近づくことはかならずできます。皆さんも最後まであきらめずジャイアントキリングを起こしてみましょう。