色々なスポーツで聞かれるようになった「ジャイアントキリング」という言葉。その中でも特にサッカーは「ジャイアントキリング」が起こりやすいスポーツです。けれども、「ジャイアントキリング」ってどういう意味なの?、と考える人もいらっしゃると思います。したがって、今回はジャイアントキリングについて意味や代表的な事例について解説していきます。
ジャイアントキリングとは
「ジャイアントキリング」とは、圧倒的な戦力差がある試合で、弱小チームがビッグクラブ相手に勝利することです。それゆえに、弱小チームにとっては最大限の賛辞であり、ビッグクラブにとっては最大限の皮肉になります。
ジャイアントキリングは、「Giant Killing」と書き、意味は「巨人を殺害する」という意味です。これを、日本で馴染みのある言葉に変換すると「番狂わせ」、「大物食い」となります。つまり、「ジャイアントキリング=番狂わせ」と表現されます。また、この言葉を省略して「ジャイキリ」と呼ぶ場合もあります。
漫画「ジャイアントキリング」
日本ではジャイアントキリングというサッカー漫画が人気になっています。
達海猛35歳、職業サッカー監督。今季より弱小プロサッカークラブ【ETU イースト・トーキョー・ユナイテッド】の監督に就任する。現役時代も監督になってからも、好物は「番狂わせの大物喰い=ジャイアント・キリング」!
ポップ&ソリッドな絵と演出で、プロ野球選手のリアルを描き出した読み切り作品『スリーストライクス』で、連載開始前からコアなファンを獲得していた漫画家、ツジトモ。原案を務めたのは、アトランタオリンピック世代のプロサッカー選手のリアルを描きサッカーフリークスの熱い支持を得た『U-31』の原作者、綱本将也。
http://morning.moae.jp/lineup/20
サッカー漫画の多くは選手目線で描かれていますが、ジャイアントキリングでは監督目線になっています。そのため頭を使って、いかに強敵に立ち向かうかというサッカー戦術、戦略を楽しむことができます。
漫画「ジャイアントキリング」が知りたい方は下記をご覧ください。
ジャイアントキリングの事例
さて、意味も分かったところで、具体的な例を挙げさせていただきます。
サッカー界で近年有名なものとして、2015年-2016年シーズンのイングランド・プレミアリーグにおける、レスター・シティFCの初優勝です。この快挙は岡崎慎司戦選手が所属しており、日本でも度々話題になっていたので、覚えがある方もいらっしゃるかもしれません。世界最高峰のリーグで、クラブ規模が20チーム中17番目のチームが、約3倍あるリーグトップ規模のチーム相手に勝負を挑みました。けれども、彼らは臆せずアグレッシブ、ハイプレッシングサッカーで、リーグトップ規模クラブから、何度も何度も、ジャイアントキリングを起こし続け、優勝という最高の栄誉を勝ち取ったのです。
ちなみに、過去10年の優勝クラブは香川真司選手が所属していたマンチェスター・ユナイテッド、チェルシーFC、マンチェスター・シティFCという、クラブ規模がトップレベルのチームが独占してきました。だからこそ、この快挙は、史上最高のジャイアントキリングと呼称されるほどなのです。
日本では、アタランタオリンピックにおけるサッカー王国ブラジル相手に起こした「マイアミの奇跡」が有名です。他にも、2018年ロシアワールドカップの「コロンビア 対 日本」で日本が勝利した試合も挙げられます。
ジャイアントキリングを起こすためには
ジャイアントキリングを起こすのは簡単なことではありません。個人技においては格上の相手からボールを奪うことは難しいことであると同時に、サッカーの戦術として洗練されているチームに勝利するためには、それなりの準備が必要になるでしょう。ジャイアントキリングは起こすべくして起こるので合って、決して「まぐれ」のことを指しているわけではないということです。
ジャイアントキリングを起こすための具体的な方法については、以下の記事を参考にしてみてください。
まとめ
日本は世界で見るとまだまだ弱小チームなので、W杯やオリンピックなどの国際舞台で、挑戦し続けてジャイアントキリングを起こせるよう、皆さんで応援していきましょう。