サッカーの試合では大きく5つのキックがよく使われます。その中には、ここぞという時にしか使われないアウトフロントキックがあります。最も難易度が高く、できれば使いたくないというのも本音ではあることでしょう。今回はアウトフロントキックについて解説していきます。
アウトフロントキックとは
アウトフロントキック(Outfront Kick)とは、足の小指の付け根あたりでボールを蹴る技術のことです。単にアウトフロントともいいます。アウトサイドキックと同様に足の外側でキックするので、初心者には難しい技術と言えるでしょう。しかしアウトサイドキックより、やや強くボールにインパクトできるので、ロングキックやシュートシーンにも活用されます。
アウトフロントキックの特徴
アウトフロントはインフロントと似ています。ただインフロントとは逆の回転を掛けることができますので、右足であれば右に、左足であれば左に曲がるボールを蹴ることができます。インフロントに比べてインパクトが弱く、バックスピンが掛かりにくいなども特徴に挙げられるでしょう。
アウトフロントでボールを蹴るには高度なテクニックが必要です。トレーニングにより精度を高めるのはもちろんですが、ミスを避けるために積極的に活用するということはしない方がいいと思います。
利き足のアウトフロント
現代のサッカーでは利き足という概念はナンセンスかもしれませんが、実際には得意とするキックはどちらかにあります。中には左足のインフロントよりも右足のアウトフロントの方が得意という選手もいるのではないでしょうか。右利きの選手は常に右側にボールをおきますのでアウトフロントでのキックも多くなります。
実際にはインフロントかアウトフロントかのどちらという選択肢はなく、必要に応じて使い分ける必要があります。どちらもできるようにしておく方が良いでしょう。ただ繰り返しになりますが難易度が高いので、利き足でないアウトフロントキックを正確に蹴れる人は限られます。
アウトフロントの練習方法とコツ
アウトフロントの練習をする際には静止したボールを蹴るのではなく、自身に向かってくるボールを蹴ると蹴りやすくなります。グラウンダーでパスをもらいダイレクトでアウトフロントに当てます。ボールの下に足が入りやすくロングフィードしやすいのとインパクトするポイントが分かるとキックのコツがつかめます。距離は短めから力まずにインパクトを心掛けてボールを前に飛ばし、慣れてきたら段々と離れてみます。