『あー、何やってんだよ!』
と、キーパーと1対1を外した選手に、声を張り上げた経験がある方。結構多いのではないでしょうか。
簡単そうに見えても実は奥が深く、名選手であっても外してしまうことがある『キーパーと1対1』。この記事ではそんなキーパーと1対1を決めるコツについて、詳しく解説していきます。
目次
キーパーと1対1とは
そもそもゴールキーパー(GK)と1対1とは、ボールを持っている選手がキーパーと対峙する局面のことを指し、得点を決める絶好のチャンスです。絶好のチャンスとされるのは、7.32m×2.44mの大きさのゴールを守っているが、キーパーただ一人だからです。ゴールマウスをたった一人で守るには、あまりに大きすぎます。またオフェンス側の選手はドリブルもシュートも選択できるという状況になるので、キーパー側が圧倒的に有利な状況と言えます。
現在セルティックで大活躍している、古橋選手もキーパーと1対1を得意な形としています。『得点を量産できる選手』になるためには、キーパーと1対1を決めきる技術を身につける必要があります。
キーパーと1対1を決めるコツについて
最も大切なことは『キーパーの動きを見ること』です。キーパーの動きや位置をしっかりと確認して、最適なプレーを選択することが重要になります。キーパーの状況を見ずに、シュートを決めることは、地図なしで初めていく場所に到達するくらい、難しいことです。今回は3つの状況にわけて、それぞれおすすめのプレーを紹介します。
キーパーとの距離が遠い時
キーパーと1対1になったときでも、キーパーとの距離が遠いときには以下のプレーを試してみてください。
- シュートを打ちたい方向の逆にボールを持ち出してから、シュートを打つ
- キックフェイントをする
キーパーとの距離が近い時
キーパーとの距離が近い場合には強いシュートを打っても体全体で止められる可能性が高いため、テクニックでかわす方が得策です。
- 顔の横(肩の上)を狙って、早いシュートを打つ
- タッチのリズムを変えて、タイミングをずらしてシュートを打つ
- ボールを軽く浮かせるチップキックでシュートを打つ
ゴールとキーパーの距離が離れているとき
ゴールとキーパーの距離が離れているとき、つまりキーパーが飛び出してきているときのことです。
- キーパーをドリブルで抜き去る
- ボールを高く浮かせるループシュートを打つ
『決めて当たり前』と思われがちなキーパーと1対1ですが、いざチャンスが来るととても緊張するもの。今回紹介したすべてのプレーには『正確なキック』が必要不可欠です。狙ったコースにシュートを打てるよう、キックの精度をあげることも重要です。
キーパーと1対1のシーンを作る
キーパーと1対1になるということは最大のビッグチャンスです。ディフェンスからすると、そうならないように対策を取るわけですから、簡単なことではありません。最終ディフェンスラインを突破して、1対1の局面を作るためには以下のような方法があります。
ドリブルで突破
まずはドリブル突破によって、1対1のシーンを作り出すことができます。あと1人、ディフェンスを突破すれば、キーパーとの1対1になるのであれば、積極的にドリブル突破を仕掛けても良いでしょう。ただしキーパーとディフェンスの間にスペースがなければ、たとえディフェンスをドリブルで抜いたとしてもキーパーに止められるかもしれないので注意は必要です。
裏への飛び出し
サッカーの試合において、キーパーと1対1になるのは裏への飛び出しが最も多くなるかもしれません。裏への飛び出しとはキーパーとディフェンスラインの間のスペースでパスを受けるような動きのことを指します。ディフェンスラインの裏でボールを受けることができれば、あとはキーパーしかいませんので、大きなチャンスになります。ただしオフサイドには注意しないといけません。
キーパーと1対1の動画
具体的なキーパーとの1対1のシーンはYoutubeなどの動画でチェックして参考にしましょう。
キーパーとの1対1をカッコよく決めちゃう男たち!!
【1対1シュートのイメージ】抜け出しゴール集 part1
鋭い抜け出しに注目!古橋亨梧 ゴール集【切り抜き】
まとめ
キーパーと1対1を確実に決めるものが、試合を制す。そういっても過言ではないほど、サッカーにおいてキーパーと1対1は重要です。なぜなら拮抗した試合において、キーパーと1対1の場面は、そう数多く訪れないからです。大事な試合でチームを勝利に導く選手になるために、今日紹介したコツを意識して、日ごろから練習に取り組みましょう。