サッカーのポジションには様々な呼び方があります。トップ下というのも、そのひとつではありますが、初心者には分かりにくい部分もあります。
今回はトップ下というポジションについて詳しく解説していきたいと思います。
目次
トップ下とは
トップ下とは、サッカーにおけるポジションのひとつで、FW(フォワード)よりやや低め、攻撃的なMF(ミッドフィルダー)になります。トップ下は他にオフェンシブハーフとも言われます。トップというのはFWのことになりますが、FWの下に位置するポジションでトップ下と呼ばれます。
トップ下と対を為すのがボランチ(ディフェンシブハーフ)です。MFはトップ下、ボランチ、左右のサイドハーフの4人によってダイアモンドを形成するフォーメーションがメジャーです。攻撃・守備ともバランスが取りやすいので、4-4-2が採用されているチームも多く見られます。
トップ下ってどんなポジション?
トップ下には多くの名選手が生まれ、トップ下の選手は数多くの名場面やスーパープレーを起こしました。トップ下とはどのようなものか詳しくみていきましょう。
FWのサポートをしながら攻撃的な動きが必要
トップ下はFWのサポートをしながら攻撃的な動きで相手の守備を崩し、MFの中でも最前線にいるポジションになります。トップ下が誕生したのは1970年台から1980年台に固い相手の守備陣形を突破するためパスを回して攻める動きが求められ、MFの動きが細分化されるようになりました。その中でもトップ下はFWの動きをサポートしながらピッチ上を走り回り、パスやシュートの高い精度や技術力が必要なポジションとなっています。
ブライネ選手や本田圭佑選手!トップ下には名選手が多い
トップ下は欧州リーグでは派手な動きが求められ、数多くの名プレイヤーが活躍するポジションになりました。
現在ではマンチェスター・シティーのケビン・デ・ブライネ選手やマンチェスター・ユナイテッドのブルーノ・フェルナンデス選手といった選手が世界で活躍していて、得点率やアシスト率が高く攻撃の中心になっています。
また日本では本田圭佑選手やクリスティアーノ・ロナウド選手が有名で、サッカーをしている方なら一度は憧れるポジションの一つです。
攻守の要!トップ下の役割とは?
トップ下は攻撃に絡みながら、守備にも関わる動きが求められます。その役割について具体的に解説していきます。
攻守両方を求められる
トップ下はチームの攻撃と守備の両方に貢献しなくてはなりません。攻撃面ではFWへの華麗なパスといったチャンスメークと自らゴールを決める得点能力が必要です。また守備面ではトップ下の位置でボールを奪取する能力とボール奪取後のゴールを狙う動きを瞬時にできる判断力が求められます。
また現代サッカーではカウンターが多く、相手のボランチ付近までプレスをして相手の動きを封じながら攻撃のチャンスを伺わなければいけません。
トップ下には器用な動きで攻守ともそつなくこなし、いつも考えて動くことが求められます。司令塔の役割をするプレイヤーも多く、攻守の要のポジションです。
相手が嫌がる場所に動く
トップ下は相手が嫌がるポジションを取ることが重要で、相手の急所となる場所でパスを受けて攻撃につなげる動きをしなければいけません。相手の嫌な場所に的確にいることで、相手はカバーに入る動きなどをして守備陣形が崩れることもあり、得点チャンスを作り出すことが可能です。
つまりトップ下というポジションは相手の裏を突く動きや嫌がる動きをしてピッチを掻き乱す必要があります。
トップ下に必要な資質や能力
次に攻守の要となるトップ下に必要な能力や資質とは、どのようなものか詳しくみていきましょう。
相手の隙を探せ!周りの動きをみて嫌がるプレーする
まずトップ下というポジションでは、相手の隙を探して、相手の嫌がるプレーをすることが求められます。そのためには周りを冷静に見なければなりません。つまりトップ下にはピッチ全体を見渡す観察眼という資質が必要です。
トップ下はチャンスを作らなければいけないため、相手の隙や嫌がるポジションを見つけて動くことが必要です。相手や味方の動きを観察して動くことで攻守とも状況を変えることができます。
細かいタッチを使いこなせる技術
トップ下は最も人が集まるフィールドの中央に位置するポジションのため、細かいタッチを使いこなせる技術が必要です。針の穴を通すような正確なパスや自分の手足のように操るボール捌きなどが求められます。これらの細かいタッチの能力を持っておくことで、相手のDFを掻い潜るドリブルや相手の隙を見逃さずにFWにパスを出し、多くのアシストやゴールが生みだすことができるようになります。
まとめ
サッカーにおけるトップ下というポジションについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか。サッカーの試合観戦をする際には、開設したトップ下の動きやプレーに注目してみてください!