リフティングはサッカーの代表的な練習方法のひとつで、上手い人ほど長く続けられます。サッカー習熟度のバロメーターにもなるでしょう。今回はリフティングが上手くなるためのコツとポイントを紹介していきます。
目次
まずは目標設定
何事も目標設定から始めます。現時点で何回できるのか、いつまでに何回以上できるようになるのか具体的な設定をしましょう。『できるようになるまで。』と曖昧にしてしまうとモチベーションの低下につながります。初心者にとっては孤独な練習になりますので、初めにしっかりと目標を決めておいて方がいいです。
ちなみに中学生以上であれば『何回でも』というのが望ましいでしょう。リフティングも慣れれば、疲れるまでとか、時間がなくなるまで無制限にできます。小学校低学年であれば10回できれば上々。小学校高学年であれば50回~100回くらいかなと思います。
数をこなすなら腿(もも)
最もリフティングを続けやすいのは腿です。(人にもよりますが。)地面と水平に足を上げるだけなので難易度は低く、仮にずれても足先でカバーすることができます。
ボールをよく見る事ができるようになる。回数を増やしてモチベーションが維持できる。などのメリットもあるでしょう。
ただし腿でできるようになっても実際のゲームで用いられる頻度は少なく、実用的ではありません。リフティングという種目においてのみ通用するものと考えてください。
リフティングのコツ
サッカーの技術は基本的に足(足首から下)でボールをコントロールしますので、リフティングにおいても同様に行います。いくつかのポイントを抑えることで上達できますので、是非トライしてみてください。
足を固定する
足がプラプラしているとボールに上手く力を伝えることができません。地面と水平になるように固定してください。
ボールの中心を蹴る
リフティングはボールの中心を捉える技術ともいえます。ボールの真下を蹴るようにしますが、これにはある程度の慣れ(空間認識能力)が必要ですので反復練習が必要です。
前傾姿勢を維持する
足を上げると体は後ろに反ってしまいます。意識して前傾姿勢を保たないとボールとの距離が生まれ、足を水平に保ってボールを蹴れません。常に軽く前傾姿勢を保ちます。
高くボールを上げない
ボールを高く上げてしまうと落下速度が速くなりますので、ボールの中心を捉えにくくなります。練習の意味では敢えて高く上げるのも良いですが、はじめは低くしてできるようになる方が先決です。
真上に蹴る
ボールの真下に足を入れることができていれば可能なことではありますが、ボールを真上に蹴らないと届かない方向へ飛んで行ってしまいます。
リフティングの練習方法
リフティングで重要なことはボールに慣れることと空間認識能力の向上にあります。ジュニア世代には重要なことですので、できるようになっておきたいところです。ということで、リフティングの練習方法をいくつか紹介します。
そもそも手ではできるのか
手でボールを高く上にあげてキャッチすることはできるのかどうか試してみます。ボールを怖がらない、落下地点に入ることなどができていれば問題ないと思います。
ボールが浮いている間に手を叩いたり、しゃがんだりなどの動作を加えても面白くなります。
1回の反復練習
リフティングを失敗してボールを取りに行くのは結構しんどいのです。それだけでも体力を消耗してしまいます。技術的なトレーニングで疲れることはタブーですので、なるべく疲れないように工夫します。まずは1回だけキックしてキャッチを繰り返します。ポイントでもあった足が固定されているか、真上に蹴ることができているかなどをチェックします。
1バウンドリフティング
1回のリフティングが問題なくできているようであれば、手を使わずにリフティングしてみます。その際に1度ボールをバウンドさせてから蹴るようにします。バウンドしている分、時間的な余裕がありますので落ち着いてボールをよく見るように心掛けます。
通常のリフティング
1バウンドリフティングができたら、ボールを地面に落とさず続けられるように練習していきます。
リフティングの応用
慣れてきたらインサイド、アウトサイド、頭、でリフティングをします。ここまでくるとボールの真下を叩く感覚が分かってきますので上達は速くなります。
リフティング練習用のトレーニンググッズがあります。ボールに紐をつけることでミスした後に取りに行く手間がなくなります。時間短縮と体力温存に役立ちますのでオススメです。
最後に
リフティングが上手くなってもサッカーが上手くなるとは言えませんが、上達のためのひとつのステップです。おろそかにならないように時間があるときは集中して取り組むようにしましょう。