サッカーのリフティングは、サッカー選手であれば誰でもやったことがある練習のひとつです。小学生~中学生向けの練習ですが、苦手な人も多いでしょう。
今回はリフティングについて基本的な内容を解説します。
目次
リフティングとは
リフティングとは、ボールを地面に落とすことなく、蹴り続ける練習のことです。上にボールを蹴り上げ、落ちてきたボールを蹴り上げ、というのを繰り返します。何回繰り返すことができるのかがサッカー上達の目安になっているといえます。
またキックだけでなく、ヘディングや胸、肩、腿も使ってリフティングすることもあります。上級者になればなるほど、体の色々な部位を使ってリフティングすることができます。
リフティングを極めるとフリースタイルフットボールのような芸術的なパフォーマンスに進化していきます。
リフティングの特徴
リフティングがサッカーにおいて代表的な練習方法となっているのには理由があります。
ボール感覚を身につける
ボールを扱う感覚を身に付ける上でリフティングは非常に効率の良い練習です。足のどこにボールが当たればまっすぐに飛ぶのか、ということが感覚的に身につくようになります。
空間認知能力を身につける
浮いているボール、動いているボールに対して、しっかりと目で追って、足で捉えることができるようになります。つまり空間認知能力が身につくという事です。
バランス感覚を身につける
足でボールを蹴ると必ず片足でバランスをとることが求められます。バランスが崩れてしまうと次のアクションが取りづらくなるので、リフティングを練習することで体の使い方を覚えて、上手くバランスを取れるようになります。
一人でもできる
サッカーはチームスポーツですので、練習するにも相手が必要なことが多いのですが、リフティングは一人でも練習できます。一人で練習することで、ボールタッチの回数が増えますので、上達のスピードはあがります。
上達してくると二人で対面になってリフティングすることも可能です。真上から落下するボールを真上に蹴るという一人の練習ではなく、相手からのパスをトラップして相手にパスをするといったより実践に近い形での練習になります。
室内や省スペースでもできる
リフティングは基本的に上にボールを蹴り上げるので、ある程度の高さがあれば練習できます。慣れてくれば室内でもできるようになりますが、周囲に壊れる物がないように注意しましょう。
リフティングが上達するには
リフティングは口で言っても、なかなか教えられるものではありません。継続的に練習を積み重ねていく必要があります。
最初からできる人はいません。まずは練習の目標を10回として、できたら20回、30回、50回と徐々に増やしていきます。なかなか上達しなくても諦めずに練習してみてください。
リフティングのコツとポイントは下記の記事で解説していますので、参考にしてください。
リフティングが上手いとサッカーが上手い?
サッカーが上手い人は、ほぼ間違いなくリフティングが上手いと言えます。しかしリフティングが上手いからといって、サッカーが上手いとは限りません。
リフティングが上達すればボール感覚が身につき、ボールコントロールが上手くできるようになります。しかし、それは相手がいないという状況でのことでしょう。実際の試合では相手が不規則に動いてきますので、それに合わせて瞬時にボールをコントロールしなければなりません。それはリフティングの練習のみでは身につかない能力です。
リフティングは重要ですが、あくまで練習の一環ですので、サッカーそのものの練習を疎かにしないようにしましょう。
最後に
リフティングは地味な練習で苦手意識を持っている人も多いと思います。嫌いにならないように、焦らず毎日でも少しずつ練習の時間をとれるようにしましょう。