スーパーサブと聞くと皆さんどんな印象をお持ちでしょうか?「ベンチ要因で試合に出られない選手」「先発に入れない選手」そんなネガティブなイメージをお持ちではないでしょうか?
実はそれは全て間違いなのです。スーパーサブと言われる選手は、先発の選手と同等の能力、もしくはそれ以上の能力があるのです。
ではなぜ先発で試合に出ないのか。それにはチームそれぞれで事情があると思いますが、一番多いのは後半の時間帯つまり疲労が蓄積されたタイミングで使いたい選手かどうかということです。いずれにしても試合に勝利するためには必要不可欠な存在でチームにスーパーサブがいるか、いないかで大きく勝敗が変わってきます。
今回はスーパーサブとは何か、スーパーサブの役割・能力について解説していきます。
スーパーサブとは
スーパーサブとはチームの控え選手のことで、その中でも試合の流れを大きく変えることのできる優れた能力を持つ人のことです。
一般的な控え選手は先発出場した選手がケガをしたり、疲れて動きが悪くなったりしたときに出場の機会を得られます。いわゆる補欠選手です。それに対してスーパーサブはチームの戦略や戦術に応じて試合に出場することになります。
一方でスタメンはスターティングメンバーのことで、一般的には主力の選手が出場することになります。サッカーは90分間のスポーツになるので、最初から走り続けることは非常に困難です。そのためスタメンのまま選手交代なく、試合を終えることはほとんどありません。スーパーサブのような選手と入れ替わり、戦略的に試合を進めなけばなりません。
スーパーサブの役割
スーパーサブの役割、これは間違いなく「試合の流れを変える」ことでしょう。試合で劣勢の時、もしくは負けている時にスーパーサブは登場してきます。自分たちのペースに流れを持っていき、得点を生み出して試合を勝利に導くことが求められています。後半残り少ない時間帯から登場してくるので残された短い時間で確実に仕事をこなすことが必要となってきます。
スーパーサブに必要な能力
スーパーサブになる選手には流れを変えるために必要な能力がいくつか存在しています。
これから紹介する能力の中で1つでも当てはまるならばスーパーサブになれるでしょう。
ドリブル能力
後半の疲労が溜まっている時間帯にドリブラーを投入する事は大きな武器です。ドリブルで敵陣を切り裂いて、ディフェンスラインを崩壊させチャンスを演出するのです。これは成功すれば大きなチャンスになりますが、もしドリブルで相手にボールの奪われてしまうと一気にカウンターをくらう危険もあるので、このドリブル技術はかなり高い水準を要求されます。失敗を恐れずガンガン勝負する選手はスーパーサブで起用しやすいでしょう。
スピードスター
足が速く、瞬発能力に長けた選手はスーパーサブで多く起用されます。足に疲労がある状態で、スピードスターが来たらどうでしょうか?相手にとっては間違いなく脅威になります。相手が疲れている時間帯に投入してこそ、スピード能力を最大限活かすことができるのです。得意のダッシュを何度も行い、相手をかく乱させて自分たちの流れに持っていきましょう。
高さがありフィジカルが強い選手
いわいる後半の時間帯でよく行われる「パワープレー」で必要な選手です。味方選手のターゲットになり、自陣からでもこの選手めがけて浮き球を供給します。ショートパスで繋ぐのではなく、ディフェンスの選手やキーパーからでも一直線に浮き球を蹴るので、とにかく時間をかけずに前線までボールを運ぶことができ、相手選手に競り勝ってさらにボールを繋ぐことができればさらに得点のチャンスは広がります。逆に相手に競り負けてはパワープレーが全く成り立ちません。前線で体を張れるか、泥臭いプレーができるかということが大切になってきます。
まとめ
以上がスーパーサブの役割、必要な能力でした。役割や能力から考えると、スーパーサブというのはディフェンスの選手には使われにくい言葉かもしれません。フォワード(FW)の選手が大半なのではないでしょうか。選手の能力を理解し、どのようにスーパーサブを起用するか監督の手腕が試されるところです。